否定をしない!でもね・・・

ほし未有希

2017年08月18日 10:00

テレビドラマで喧嘩が始まると「あんた、行って止めてきなさい!」と、母に言われてしまいます(^▽^;)ゞ

認知症の人とのコミュニケーションで「うそも方便」と同じくらい、よく言われるのが「否定をしない」です。
でも、やはり「お金盗ったでしょ!」などと言われたら、否定しないわけにはいきませんよね~

幸い母がそう言うことはなかったんですが「山形に帰ったら、私は殺されるんでしょ」と、言うことがありまして、これも否定しないわけにはいきません( ̄- ̄;)
はっきり否定してすぐに話題を変える、私はこんな対応をしました。なんでこんなことを言うのかな?と考えてみましたが、それこそテレビドラマの中に入り込んでしまったのかな…と思うことにしました。

「〝理由を探る〟認知症ケア」という本に「否定をしない」ではなく「有(う)を与える」というコミュニケーションのことが書かれていました。

「有を与える」とは、本人の話しをただありのまま受け取ることをいいます。たとえば、「家に帰ります」と言っているAさんがいれば、「Aさんは、いま、家に帰りたいんだ」とそのまま受け取るのです。
介護者が賛成であろうが、反対であろうがAさんが家に帰りたいと言っている事実に変わりはないので、「その人が言っている事実を、事実として認めるだけ」なんだそうです。

そうすることで介護者のストレスも軽減し、相手に対する興味や関心が芽生え、観察力や察知力も高まるそうですよ。

これを読んだとき何か難しく思えたのですが、よく考えると自然にやってたかな?(^▽^;)ゞ
口には出しませんが心の中で「ハイハイ そうなのね」とそのまま受け止めていた気がしますね~

それともう1つ!



無言のコミュニケーション

言葉にすることだけがコミュニケーションではありません。食事のあと私がティッシュで母の口を拭くと、ジッとされるがままなんです^^
口では何も言いませんが、これは嬉しいのだなと私は受け止めています。

母が寒いと言えば、何も言わず手や肩を摩ったり、朝起き上がるとき、足が痛いと言われる前にマッサージしたり、顔をみてニッコリするだけもコミュニケーションがとれることもありますよね!
自分がとった行動に対し、相手がどう思っているのかを観察しながらいろいろ試してみましょう。

介護は100人100通り!
伝家の宝刀のようなケアは存在しないそうですよ~





関連記事